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のんびり書いてます。三国志の話題が多め

久しぶりにブログを更新です!東京から引っ越して転職活動の末に再就職して
落ち着いてきましたので、新年を迎えたのを機にブログも少しずつ書いていこうと
思います。

今回は、長池とも子先生のコミック『旅の唄うたいシリーズ』中の一話に孫堅が
登場するというので読んで感想を纏めました。
単行本1巻に収録された『微波(ウェイボォ)―さざなみ―』という話です。

以下、ネタバレがあります。

『旅の唄うたいシリーズ』は中国の様々な時代を舞台に、少年が史上有名な
人物に関わる様を描く、一話完結型の中華ファンタジーです。
旅から旅へわたり歩く『唄うたい』と名乗る少年は、ある理由から仙術のような
不思議な力を持っていて唐や漢代など幅広い時代に出現します。
関わる人物達も武則天、王昭君、殷の紂王など史上に名高い大物ばかり。
単行本1巻では孫堅も登場します。

孫堅は三国志で有名な孫策・孫権兄弟の父親。自身も名将として知られた
人物で、まだ若い孫策と幼い孫権兄弟が狩りで女性を誤射してしまった所から
話が始まります。
怪我の手当のために孫家に通されたこの女性に、孫堅は思いも寄らぬ事を
聴かされるのですが…。


孫堅が荊州の劉表を攻め、孫堅軍と劉表軍が睨み合う戦を舞台に話の大部分が
展開します。
しかし戦で勇猛果敢に戦う孫堅の姿よりも、一人の人間として思い悩む姿の方に
多くの描写が費やされていました。
城を包囲したまま膠着状態に陥り、攻めるか退くか悩んだり、欲のために殺し合う
人間の性分に心を痛めたり。
強く勇ましい孫堅を求める方には物足りないかもしれませんが、私は迷い悩む
人間味のある孫堅像に好感を持ちました。

また孫堅は家臣想いの主君、家族想いの父親として描かれています。
孫堅が劉表を攻めたのは、以前に劉表の策略の為に命を落とした兵達の仇を
討ちたいという願いからです。
また迷信嫌いの孫堅がただ一度神頼みをしたのが難産の妻と子の命を守る
願掛けだったところに家族への愛情が伺えます。
出陣する際も、後継者の孫策には後を守らせて彼の命だけは守ろうとする
父親らしい気遣いを見せます。

ただ最後には気高い武将として戦います!
少しネタバレですが、この戦で命を落とすかもしれないと孫堅は知っていて、
それでも神頼みは一度だけとの誓いを守り、自らの力だけで立ち向かう
勇ましい姿が描かれています。

迷い悩み、情にあつく、勇ましい。孫堅の様々な姿を見ることができます。
唄うたいの少年も孫堅の人柄に惹かれながら、その行く末を見届ける事しか
できないという全体的に切ないお話でした。

孫堅以外の三国志の人物としては前述の孫策・孫権の他、妻の呉夫人と三男・孫翊、
四男・孫匡と思われる子供たちもチラッと登場します。
呉夫人は凛とした賢婦人という雰囲気。程普・黄蓋・韓当も少し顔を見せます。

何といっても孫策は孫堅の長男で後継ぎですので、重要人物として孫堅に次いで
出番が多いです。
絵が綺麗で話も親しみやすいので、孫堅ファンはもちろん、呉ファン、三国志ファン、
歴史物が好きな方にもお勧めできる作品だと思います。

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